9/8、9、10と、南房総の温泉に行く。前日まで、線状降水帯が関東地区にも再度発生していたが、奇跡的にこの三日間、外に出ている時は雨が降らなかった。テレビのニュースでは名古屋が大変なことになっており、昔いた会社の周りも水に浸かっていて、地下鉄までも運転中止という信じられない状況だった。関東地区もかなりの雨だったが、なんと私の家から館山あたりまでだけがポカっと雲がなく、前日まで通行止めの箇所があった京葉道路や国道127号線も、当日は大丈夫で快適な旅行となった。宿のキャンセルポリシーが厳しく、なぜこんな時に予約してしまったのだろうと後悔していたが良かった。良かった。
館山手前の鋸南町に宿があり、最悪はどこにも行かず宿に籠っていてもいいやという考えでいたが、とても良い天気で、一日目は鋸山に登った。鋸山はなんと50年以上振り!!。高校の最初の夏休みに友達二人で旅行したのが千葉。なぜ名古屋からそこを選んだのかがわからないが、まさか将来その千葉に住むとは思わなかった。最初に、今住んでいる所近くの稲毛海浜ユースホステルに泊まり、そのあとは富津のユースに二泊した。館山のユースには飛び込みで行ったがダメだった。学生時代の旅はユースホステルだったね。今まだ残っているんだろうか。
鋸山はその時以来。ロープーウェイだから楽だと思っていたが、山頂に着いてからの日本寺内の移動が大変だった。高校の時はそんなこと全く感じなかったのだが……. ただ、 石切り場の風景はすごく見ごたえがあったし、地獄のぞきからの眺めも、東京湾を間近に見ることが出来良かった。
宿は砂浜にすぐの立地で、部屋の温泉に浸かると潮騒が聞こえてくる。窓を全開にしようと思ったが、ハチが入ってきたので諦めた。が、海辺の宿の雰囲気を十分味わうことが出来た。ボケーっと潮騒を聞きながらの時間はホント至福だな。潮騒の音がじんわり身体に入り込んでくる。何か自然と一体化するような心持になって、肩の力も抜けてくる。いやぁストレスフリーだ。
2日目は、菱川師宣記念館に行く。ここはよく前の道を通るのだが、実際入るのは初めて。房総のこんな片田舎から、有名な浮世絵師が出るとはすごいことだ。切手にもなった有名な見返り美人は、収集をしていた小学生のころは、神様のようなものだったな。
そのあとは洲崎神社に行く。階段が続き、鋸山の日本寺ほどではないもののとても疲れた。ただ海に向かっての鳥居は気持ちが良かった。多分冬場だと思うが、天気が良いと富士山が見えるそうだ。宿も、東京湾越しの富士山が見えるとうたっていたが、実際見えるのは寒くなってからだろうな。また秋口に来てもいいなと思った。
宿の食事は美味かったね。特に一日目の金目鯛の煮つけ。とても大きい。伊豆で食べた時よりもでかかった。そしてアワビの地獄焼き。これも特大サイズ。よくぞ仕入れてくれたと感謝。食事が海に向かっての席で、若いカップルだったらいいだろうね。年寄りだと、まだ明るいうちはいいが、暗くなって鏡のようなガラス面に老人二人が映って、「こんなに老けたか」と複雑な気持ちになる。
3日目は、鋸山美術館に行く。曼荼羅の特別展をやっていて、といっても客は我々だけで、おかげでゆっくり観ることが出来た。美術館横に小さな庭があったが、そこがなんとも言えぬ風情があったね。背の低い桜があり、満開になったらさぞ素晴らしい景色だと思った。美術館の人に聞いたら河津桜だそうで、見ごろは二月。背が低く人間の顔あたりに花が来るみたいで、それがまた人気だそうだ。
本当に天候に恵まれたラッキーな旅だった。傘を用意していたが全く使う必要もなく、立ち寄った神社やお寺ではしっかりお礼を言っておいた。

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