少し飲みだした、歩き出した。

雑記

痛風の腫れもかなり引いてきた。まだ赤みがあるものの、通常は痛みがほとんどない。ただ足の指先を曲げたりすると、ピリッと痛みが走る。そのような状態になったので、1/20ぐらいから少しずつ歩く。

1/21はまず映画に行く。今年初めて観る映画は、「モディリアーニ!」。ジョニーデップ監督の作品だ。なかなか見ごたえがあったな。主人公のモディリアーニを軸に、友人のユトリロ、スーティン、恋人のベアトリスが織りなす、まだ才能が認められていない時代のパリでの三日間。あっ、ユトリロはある程度認められていたのかな。正直、シャイム·スーティンという画家を知らなかった。あとで調べたが、とても独特な作品を描いていた。モディリアーニ、ユトリロ、スーティンの三人は、それぞれ個性豊かで、それぞれ認め合っていて、とても微笑ましく羨ましかった。それと恋人であり、絵のモデルでもあり、評論家でもあるベアトリスのカッコよさ。そして美しさ。まさにミューズ。

若い時によくある、自己の才能に対する自信と将来への不安。そこに友情、愛情を絡め、昔を思い出させるような青春物語だった。アル·パチーノも出てたね。もう何歳になったのだろう、良い味を出していた。不思議なのは、監督のジョニーデップがなぜ出演しなかったかということ。自身でも演じたいキャラクターだったと思う。主人公にしてもその友人にしても。ジョニーデップのモディリアーニも観たかったな。

映画終了後、大学時代の友人と15:00から飲む。飲むといっても痛風の治りかけで、かなりセーブしたが。会うのはとても久し振り。大学時代で今でも付き合いのある奴は彼だけかな。本当はもう一人いたのだが、十数年前に突然亡くなってしまった。まだ50代前半だったと思う。私が会社に入り最初赴任になったのが東京、もう45年も前の事。その私の会社のすぐ近くの、それこそ歩いて行ける距離に、他の二人の会社もあった。奇跡に近い確率だった。他の大学時代の連中とは次第に疎遠になっていったが、この三人だけは、たまに会うだけだったもののずっと続いていた。今回会った一人残った彼は同じ千葉に住んでいるが、故郷は瀬戸内の小さな島で、ゆくゆくはその島に帰るそうだ。両親も無くなり、実家のミカン畑の世話をするとのこと。当初反対していた奥さんも、最近はその気になって、この間畑仕事を一緒にやったそうだ。一緒に飲むのは3·4年ぶりかな。まぁ私もリタイアしたし(彼は週3日のアルバイト)、家も割と近いから、今度から飲む機会も増えるだろう。

1/22は、毎月やっている居酒屋常連だった人の集まりのA会。根岸のSでやったが、その前に久々に長距離を歩く。鬼子母神、寛永寺、上野公園をタラタラ。途中で足が痛くなり、黒田記念館で一休み。公園内では大道芸もやっていて、少し寒かったが気持ちの良い散歩だった。Sでは、本当は日本酒を呑みたかったが、焼酎で我慢。煮込み、塩辛、あん肝と、本来は日本酒なのにな。塩辛にはウニが入っていた。抜群の相性。家でも試してみようと思った。

1/24は久々の千駄木。いつものごとく日暮里で降りて、谷中のメンチを食べながら、千駄木の森鴎外記念館に行く。軍医であった鴎外だが、いわゆる実業で功成りえての小説家。その才能は計りしれない。そもそも自分と比較するのがおかしいのだが、いつもこういった過去の偉人達の記念館に行ったり、本を読んだりすると、圧倒的な劣等感に苛まれる。今後何をやっても、自分の能力では「負け」で「無駄」と感じてしまう。ただそれは正しい判断ではあるのだが、間違った判断でもあるのだ。その考えに捉われてここまで生きてきたが、人生のゴールが見えてきて、このままこれで終わってもいいのかという考えが50過ぎてから芽生えてきた。恥ずかしい行動かもしれないが、悔いのないように外に向けて行動しようと、今は思っている。

森鴎外記念館のあとは、近くのKというショットバーに行く。9月に最初に来てやっと4回目かな。同世代の感じの良いマスターと話をしながら飲むウイスキーが美味い。そして、ふと棚のウイスキーのボトルをぼんやりと見ながら、私は森鴎外にはなれないが、身の丈に合った範囲で、それでいて多少無理をしながらも頑張ろうと、久々のウイスキーに酔った頭でなんども反芻させた。

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