もう師走になった。あっという間だな。暑い暑いと思っていた夏がやっと終わって、いろんなことに行動できる秋を楽しんでいたら、しっかり楽しむ前に朝晩の冷え込みが身に染むようになってきた。
つい先週まで腎臓の石による鈍痛で気分が滅入っていたが、最近は足の親指の爪部分が内出血を起こし、爪が剝がれそうでまたしても気分が滅入っている。一応病院で血を抜いてもらい治まった感じにはなったが、その日の風呂前に包帯を取ると爪が浮いており、痛みは無くなったものの、いつ剥がれるか考えると精神衛生上良くない。歩き過ぎが原因なのかもしれないな。10月は50万歩、11月は52万歩歩いた。一日平均1万6千歩とか1万7千歩だ。会社時代はたくさん歩く日もあったが、平均したら一日8千歩ぐらいだったかな。新生活になり、暑い時期はとても歩けなかったが、多少涼しくなってそろそろ生活を変えようと、ブレイクスルーの意味も込めて従来の倍の量歩こうと思った。「歩き」は裏切らない。これが一種私の哲学だ。歩き始めるのに多少の思い切りは必要だが、歩きだすといつも心身ともに快適でになる。爪には絆創膏をして12月もこのペースで歩こうとは思う。
26日は名古屋で高校時代の友人と会う。4人の会なのだが、一人は高校一年時代に親しかったものの他の二人は高校時代全く付き合いが無かった。その親しかった一人が、数年前仕事関係の絡みも出て久し振りに付き合うようになり、彼の紹介で他の二人と親しくさせてもらっている。三人とも非常にジェントルマンである。この歳からの付き合いはそのことが大きな基準になる。そして同い年の彼らと同じような悩みを持ち話が出来るのが良い。おおよそ残された時間、いわゆる健康年齢を意識しながら何をやっていこうかという話は、とても刺激になり参考になる。良い時間だった。
次の日は常滑に行く。世話になっている陶芸家のところへ行きお互いの近況報告をする。ここの店では特にぐい吞み等の酒器を買うことが多い。自分使いもあれば、餞別やお祝い用もあり、それらは渡すとすごく喜ばれる。それだけではなく、ここではカウスボタンや骨壺やネームプレートをオリジナルで作ってもらったことがあった。平日だったが、日本人は少ないものの外国観光客は相当数いた。その陶芸家の店にも私がいた一時間ぐらいの間にいろんな人たちが入ってきたが、中に日本語ペラペラのフランス人バイヤーもいて、話が弾んで面白かった。そのあと定番のK蕎麦屋に行く。ここの蕎麦屋に来て20年ぐらいになるのかな。まず店の雰囲気が良い。古民家風の照明を落とした落ち着いた感じで、つまみも旨く、私はだいたい、だし巻きのハーフサイズとか、鴨焼とか、てんぷらを頼むことが多い。店が空いている時はそばがきを頼んだりもする。それらと一緒に呑む日本酒がたまらなく旨い。至極の時である。 別の陶器屋に行き、気に入った小皿を買い、名古屋駅から千葉に戻った。常滑は第二の故郷みたいだな。この街を歩くとホント癒される。名古屋の会社時代も、土日に千葉に戻らない時は良く来ていた。これからも顔を出したい街だ。
30日はいわゆる谷根千を歩く。だいたいのコースとしては、千葉からまず日暮里まで行き、谷中メンチを食べ、千駄木のショットバーに行き、上野まで歩いて、帰途につくというもの。今回は最初に朝倉彫塑館に行く。初めてだったが大変良かった。彫刻家の朝倉文夫氏(知らなかった)のアトリエ兼住居の建物で、良い感じで残してあった。当日は同じ彫刻家の文夫氏の娘さんの響子さんの生誕100年の特別展で、どの作品も味があったなぁ。特に個人的に良いなと思ったのは、布施明のブロンズ像。とてもかっこよく造られており、作者の彫刻家としてのモデルに対する愛情がひしひしと感じられた。建物自体も本当に素敵。この時代の建物はとても良いね。人の五感にすーっと入ってくる気がする。ショットバーで61度のキルホーマンを飲み、へび道をそれこそくねくね歩きながら帰った。 この日も満足。

コメント