10/18は馬籠宿、妻籠宿に行く。名古屋に赴任している時に行こう行こうと思っていたが、なかなか行けなかった場所だ。赴任地では車がなく、通常の交通機関で行ける場所はとことん行ったつもりだが、この場所はアクセス的にはやはり車がないと難しく、会社時代の先輩K氏が車を出してくれて今回行くことが出来た。この先輩は本当に親切で、これまでも車でないと行きづらい、モネの池や鳳来寺山、関ヶ原、安土など、他のメンバーと一緒に連れて行ってくれた。しかもいずれの場所も事前にリサーチしてくれている。そして今回は名古屋時代に行き損ねていた馬籠宿·妻籠宿である。
前日に名古屋入りし、会社時代の仲の良いグループと食事をして、行きつけのショットバーに行き、翌日朝いよいよ出発である。若い時なら馬籠宿~妻籠宿間を歩くのが気持ちが良いと思うのだが、今はとてもそのような体力はない。それに昨今の熊騒動もある。まず妻籠宿に行って散策する。相変わらず外国観光客は多い。全体の印象は古い街並みを残しつつ適度に観光地化した感じ。それはその後移動した馬籠宿も同様であった。中山道の宿場なのだが思っていた以上にかなりの坂道であった。車で馬籠宿~妻籠宿を走ったが、馬籠峠を境にかなりの高低差だ。昔の人はこんな道を普通に歩いていたのだなぁと思うと感心するしかない。宿場の売店には、栗きんとんを始めいろんな栗の商品が並んでいた。酒屋にはひやおろしもあり、なんか秋を感じたなぁ。宿場を見下ろすことの出来る見晴台に登ったが、深い緑のパノラマは目に優しく、深呼吸した空気がとても美味かった。
次に苗木城跡に寄った。城主は遠山家であの遠山の金さんの遠山である。馬籠宿でさんざん坂道を登ったのであるが、それ以上のハードな坂道であった。自然の岩山に築城したのだが、現在はそのお城は無いにしても、石垣と天然の岩とのハーモニーが素晴らしい。山城ランキング一位と看板に書いてあったが、それだけのことはあると思う。本当に昔の人は、お城にしてもお寺にしても神社にしても、なぜこんな建てにくい山の上に造るのであろうと思うな。当時の大工さんや石工さんは大変だったろう。頑張って天守閣があったであろう頂上に登ると絶景が広がる。いやぁ本当にこの日は、我が両脚は頑張ってくれた。
名古屋に戻って、先輩K氏やその後輩を含め、会社時代お世話になった大阪の画商の方と食事をした。楽しい食事会だった。もちろんプロだから絵画の造詣も深く、私の好きなモネの話や日本の画家の話などで盛り上がってお酒が進んだ。この店は私の気に入っている店で料理がなんでも美味しい。特に魚介類とかが。 今回お造りにちょっと変わったライムが添えてあった。ブツブツ感のあるライムで、それの全体を見せてもらったのが写真のそれである。フィンガーライムというそうで、(フィンガーファイブみたい(笑)) 私も、一緒に食事した皆も初めて目にしたものであった。写真アップが馬籠宿か苗木城か迷ったが結局これにしちゃった。オーストラリア産が多いそうだが、その日出していただいたのは常滑産だそうだ。
帰りは、画商の方と一緒に名古屋駅に行きそこで別れた。私の退職祝いに高価な日本酒も頂いた。わざわざこのために大阪から来ていただいて恐縮である。やはり一流の人、心正しい人とのひと時はとても楽しい。これからの人の付き合い方も、こういう人達だけと付き合っていこうと、思いを新たにした。会社というシガラミもなく、付き合う相手は、100%、心貧しき人心醜き人を排除できる環境にある。そこだけは贅沢になろう。
コメント